MUD（マッド）とは、相手に「マジでウザいんだけど」と思わせるようなカードを詰め込んだデッキのことです。「Majide Uzain Dakedo」、略して「MUD」になります。「マジでウザいんだけど」と思わせるようなカードとは、基本的に戦闘によって効果が発動するカードを指します。
このデッキの狙いは相手の考えている行動を取らせないことです。具体的に言うと、以下のようになります：
- （主に戦闘破壊等を条件とする）イヤな効果を持ったモンスターでどんどん切り込んでいく。
- 相手はそれらに攻撃するのを避けたいと感じるため、おおよそ以下のような行動を取る：
- 守備的なプレイングになったりする等で、攻撃意欲をなくしていく。
- あるいは効果による処理に追われて、カードを消費していく。
- 効果発動を承知の上で特攻→カードorライフの消費。
- そこを豊富な除去やダメージソースなどで追い討ちをかけ、相手のカードを根絶する。
- 相手の反撃意欲をも出来ればそぎ落とした上で、勝利。
MUDの強さは大抵のデッキと互角、それ以上に戦うことができます。ここのデッキレシピに載っている「カオス・スタンダード」に関しては、デッキの核《カオス・ソルジャー －開闢の使者－》を簡単にフィールドから消し去ることができます。また、異次元モンスターで墓地にモンスターが溜まらないようにし、《開闢》そのものを出させないこともあります。他にも「帝コントロール」「《ネフティスの鳳凰神》」「アンデット」などは強いデッキですが、核となる上級モンスターまたは生け贄にするモンスターをどんどん破壊・除外していくことによって、こちらのペースに持ち込みます。ロックデッキに関してもサイドチェンジで対策できますし、メインから《波動キャノン》が投入されていれば、それだけで対策になります。また「特殊召喚」「永続魔法」「罠カード」どれにも依存していないため、サイドカードからの対策が難しいことも強い要因のひとつです。
MUDによく投入されるモンスターは、《異次元の女戦士》《Ｄ．Ｄ．アサイラント》《ニュードリュア》《一撃必殺侍》です。どれも相手が戦闘することを躊躇する強力な効果です。これらのモンスターを軸にデッキを回していきます。
モンスターの効果を無効化する《スキルドレイン》や《冥界の魔王ハ・デス》《ジェノサイドキングデーモン》は天敵です。《冥界の魔王ハ・デス》は魔法・罠カードで対処できますが、《ジェノサイドキングデーモン》は、モンスターの効果を無効化する上に対象にする魔法・罠・効果を３分の１の確率で無効化するので一番厄介なモンスターです。
またこちらは１：１交換のカードが多いので、相手が大量にモンスターを展開してきたら苦しくなります。他にも《イエロー・ガジェット》を積んでモンスター切れを起こさないタイプのデッキや、《レベル制限Ｂ地区》などによって、戦闘を行えない状況にされてしまうのも苦手です。